いぬのはなに念仏

比較的自由な小団体「愛犬週間」のブログ

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恋する三半規管 これまでのあらすじ

春。
若者らしくない、色褪せた日々を送る私は、
「そんなのはいやだ!」と、若者らしくなることを決意する。

若者らしくなるために、同じサークルのプリティーキュートなタマコちゃんとお花見に行こうとするも、
タマコちゃんはサークルのメンバーと沖縄旅行に出かけていた。
ほぼ幽霊部員状態だった私には旅行のお誘いすら来ていない、当然だけど。

落ち込みやさぐれながら伏目がちにスーパーに行ったら、
変なおばさんから強引にお肉をプレゼントされ、そのうえ叱咤激励もされる。
よくわからないながらも元気をもらった私は、
気を取り直してアパートに戻り、ベランダにあるカラスの屍骸を発見する。

不吉すぎて涙目になるが、考えるのが面倒くさいので風呂に入って寝ようと思ったら、
風呂場にカラスの羽が落ちていた。
なんかこれやばいんじゃないのか、と可哀相になるくらい怯える私だったが、
カビたパンを食したことによる凄絶な腹痛や、謎の来訪者を華麗にやりすごし、
その勢いで風呂場の羽もゴミ箱に捨てて、
タマコちゃんが旅行から帰ってきたら花見に誘おう、と誓い、
その時に備えて、明日はお花見スポットの下見に行こう、と考えながら眠りにつく。

しかし、昼過ぎに目を覚ました私は、
昼下がりの気だるさにやられたのか、なにもかもが面倒くさくなっており、
タマコちゃんを花見に誘うのも、どうせ無理なんだからやるだけ無駄に思えてくるのだった。
どこかノスタルジーをそそる効能がある物憂げな春の空気を吸いながら、
私は、タマコちゃんと出会った頃のことを思い出していた。

彼女とは一年生の時に自主映画サークルで知り合ったものの、
そのあまりのつまらなさに彼女は早くもサークルをやめたがっていた。
やめられたら彼女と話す機会がなくなると焦った私は、
必死に彼女を引き止めようとするも、いまいちうまくいかない。
思い切って「僕の映画に出演してください」とお願いするも、
「やだ」と言われてしまうのだった。






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